シーフォート歯科クリニックです。
本日は歯周病が原因で起こりうる病気についてお話ししますね。

 

『1：心臓病』

歯周病の原因菌の刺激により、血管内にプラークができて心臓の血管を詰まらせることが、アメリカの研究で明らかになりました。動脈硬化症の細胞を調べると、歯周病関連菌が検出されるのです。

 

『2：糖尿病』

歯周病菌は、腫れた歯肉から血管内に侵入し、全身に回ります。血管内の細菌は体内で死滅しますが、歯周病菌の死骸から発生する内毒素が血糖値に悪影響を及ぼします。

 

『3：肺炎』

口の中の細菌が肺に入り込み炎症を引き起こす肺炎を、誤嚥性肺炎と言います。高齢者は喉の筋力低下により、食道に入るものが気管支に入ってしまうことがあります。誤嚥性肺炎の患者の肺から、歯周病原因菌が高頻度で見つかることから、歯周病と肺炎の関連性が強いとされています。

 

『4：骨粗しょう症』

骨粗しょう症になると、歯を支える歯槽骨がもろくなり、歯周病の進行が早まるとの報告が多くあります。エストロゲンの欠乏が関連しており、閉経後の女性は歯周炎がなくても、エストロゲンの減少により歯周病にかかりやすくなると言われています。

 

『5：低体重児早産』

歯周病にかかっている妊婦は、低体重児や早産のリスクが高くなることが報告されています。口腔内の歯周病菌が血中に入り込み、胎盤を通じて胎児に直接感染する可能性があるとされています。その危険率は7倍にもなり、タバコやアルコール、高齢出産よりもはるかに高い数字です。

 

少しでも参考になれば幸いです。
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